アルゴ (ハヤカワ・ノンフィクション文庫) (ハヤカワノンフィクション文庫) | |
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在イラン米大使館人質事件の裏で、その他の人質が増える前に救出する極秘作戦が進行していた。いかに混乱と混迷の状況下で、より巻き込まないためにというのが本書のあらすじである。
と書いてしまうとあっと言う間のとおり、実際はほんとに薄い。でもその中で動く人間模様
や、過去の危機的な話を踏まえて状況などを描きながら世界を記載している。
これが、実際にあった話なのだから思想や暴徒化した集団の読めなさは怖いと感じられる。
ちなみに実際の作戦展開までが長い。まぁ著者にとってのバックグラウンドの説明や社会
的背景の説明が必要だからというのはわかるけど書籍としては長めに感じてしまった。
さて、本書は自分が初めて日本語の電子書籍として購入したが、ともかく縦書きで文庫が
よめるというのはおそろしく効率的ですいすい読めてしまう。
つまり、電子書籍の肝は中身であって、本であることに違いはないと感じられた。
逆に問題はここにあって、読みやすく手軽な状況になり、複数デバイスにおいて自動同期
などの恩恵を受けてしまうと、これあれそれといったスタイルに応じての読みこなしができ、
いろいろな隙間時間に読みこなせるようになるということだ。
これはさらに通販が買い物を便利にしたように、購入後の即時性という意味でも書籍量を
どんどん増やしてしまうのではとの危機感を憶えてしまった。
ちなみに、アルゴとは、雄たけびみたいなものらしい。