選択の科学
原著は、 The Art of choising とのことなので、芸術のよりになるような気がする。
内容は、幅広いが、一貫して、予想との違いに裏切られる。一種の無知の知なんだろう。
改めて、選択を考えるときには、認知しておくにこしたことはないと思う。
選択の科学 シーナ・アイエンガー 櫻井 祐子 文藝春秋 2010-11-12 売り上げランキング : 854 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
筆者について
ちなみに知らなかったけど、ジャムの実験の人と言えば、すごくわかりやすいかもしれない。
選択肢が多すぎるときに、人は選択することをやめてしまうという非常に分かりやすいけど
悩ましい問題を提議したと言える。
(スタンフォード大学の大学院生時の実験だったそうだ。)
人は、自分で選択したいという要求があるため、選択できるという状態に対して、心地よく
感じるのだという。
行動経済学の分野において、著名な著者について師事していたせいか、非常に分かりやすく
はまりやすいことを改めて考え直せたと思う。
行動経済学って? という人にも、この本なら取り組みやすいと思う。(ただし分厚いとか
そいう基準は無くしてだが。)
--
3講以降は、タイトルにそって内容と感想を記載する
人について
●人は自分が思うほど他人と違わない
●人が持っている自己像や理想像はたいてい同じ
●誰もが自分は個性的だと思い込んでいる。
これらがあることと、一貫性の問題の観点から、考えや思考の幅に関しての
深みや、はまりどころを教えてくれる。
○選択を左右する要因として
行動経済学関連では、おなじみだけど、振り返っておこう。
意思決定のバイアス(経験則による近視眼な見方)
また、衝動により、長期的な利益を合理的に選択できない。その内的要因とは。
●想起のしやすさに判断を下してしまう。(ヒューリスティック)
●どのように情報を提示するかによって、選択に対する見方や判断が大きく変わる(フレーミング)
●パターンを探しだし、トレンドなどと言い幻想視してしまう。(関連付け)
●予想通りにならなければ、既に持っている情報から思い込みを裏付けようとする(確認バイアス)
○流行は作られる
選択のための外的要因がある。
○選択肢が多すぎることは利益にならない
上述のジャムの実験と合わせて、選択肢による弊害を考える。
○選択による代償
このことは、確かにと思うが、自分で選択したいという誘惑に勝てるのだろうか?
早産による子どもの生存と、死別の22択問題は、医者に任せてしまった方が後々の問題は
気が楽になるというもの。
○選択+運命+偶然
まとめ。