まさか!? 自信がある人ほど陥る意思決定の8つの罠
行動経済学などでも語られているヒトの行動に関して、われわれは合理的な動物ではないと
教えてくれる。本書は、それを、さらにクローズアップし私がどう選択する、したのかを
説明している。確かにそうだなぁと思ってしまう部分もあって決断を迫られるすべてのヒト
にお勧めできると思う
まさか!?―自信がある人ほど陥る意思決定8つの罠 | |
関谷 英里子 おすすめ平均 自分だけ特別だと思う傾向がある。他の選択肢も考える必要がある 思考力の研磨本 机の前や財布の中に入れておきたい 本書は『状況判断の教科書だった!』 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
著者は、バンカーで、ウォール街の金融を動かすキャピタリストであると同時に、教えている
教授でもある。こういう人間がごろごろいるアメリカってすごいなぁと思うし、教えを受けら
れるっていうのもいいなぁと思う。
さて、本書の原題は、THINK TWICE つまり、予備線を張ることにも通じそうだ。
帯にあるような、これだけで意思決定の罠に対して、対応できるわけではないが知っているか
どうかは重要なファクターになりうる。
ざっくり個人的にまとめてみた。
1自分の過信
自分は平均以上だと考えてしまうこと。納期に間に合うなんかもそう。
2みかけ
合理的な判断は見た目から。。。
3専門家の罠
専門家が言うことより数値の方が正しいなんてこともあるのだ。
4周りに流される
みため、そのままではないということを教えてくれる。ひとは見たいものを見るのだ。
5複雑系への対処
木を見て森をみないと、個別のつながりでは解決できない。蜂の選択からシステム
アプローチなんかにもつながっていくだろう。
6因果関係
X=Y=Zではないということかな。
7大きな波
ブラックスワンにつながるなぁ。
8運と実力
運を実力と判断しないことだと思う。
意思決定で、陥りがちな罠になるだろう。行動経済学を読んでみてなんとなく、個人への関心が
出てきたのでれば、本書をお勧めしたい。