perdition(破壊)に関して
いままで知らなかったけれど、perditionというゲートウェイソフトがあり、用があって使う。
要件
ActiveMail 6 -> IMAPサーバに接続する。
Aサーバ(WEBサーバ) Bサーバ
この場合において以下の問題点があり、接続することができない。
IMAP Server側、クリアテキスト認証を許可できないためデータを取得できないという問題点があった。
ここで以下の要件を満たすサーバの接続を利用するためにゲートウェイを利用して接続する。
Bサーバ側の問題点
外部委託のため、設定は変更できない
TLS/SSL認証は許可
IMAPSは許可
Cleartext認証は不可 (telnetでは接続まで)
Aサーバ側の問題点
ActiveMail側では、IMAPSに対応できないという問題点がある。
そこで
IMAPクリアテキスト認証
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perdition -> TLS経由 -> IMAPサーバ
この設定を通すために、ActiveMailの稼働するMailサーバから、IMAPサーバに関して、プロキ
シ的な動作をするソフトウェアが必要になる。この設定を記載する。
perditionのダウンロードから 今回利用は 1.18
vanessa_adt-0.0.8.tar.gz
vanessa_logger-0.0.8.tar.gz
vanessa_socket-0.0.10.tar.gz
perdition-1.18.tar.gz
上から順番に展開。導入
./configure
make
make install
で導入。ライブラリパスを必要に迫られるので任意で通していただきたい。
export LD_LIBRARY_PATH=/usr/local/lib
起動確認 デバッグで確認
/usr/local/sbin/perdition --debug --outgoing_server=<対象IMAPサーバ> --outgoing_port=143 \
--ssl_mode=ssl_outgoing --ssl_no_cert_verify --ssl_no_cn_verify --group=<実行グループ> --username=<実行ユーザ> \
--protocol=IMAP4 --bind_address=<インターフェイス>
スーパーサーバなどを利用しているのであれば、それでアクセス制御なんかもかけられる。
SSLはクライアント認証とかしないので、こちら側のチェックレベルを下げる。
なお、エラーを追うときは通常ログはmailレベルなので
tail /var/log/maillog で追える。
起動、動作確認後
エラー等が出なくなったら変更する。なおデフォルトで
/usr/local/etc/perdition/perdition.confを見るみたいだ。
自動起動ファイルを登録する。
chkconfig --add perdition
chkconfig --level 2345 perdition on
service perdition start
完了。
別注
Perdition自体は、本来は、負荷分散用のプロキシサーバ的な構成で作成されたようで、
そのような目的での利用方法が明記されている。
例
PERDITION の背後にIMAPサーバがあり、 a-hの宛名はAサーバ、残りはBサーバなど
あまりメジャーじゃないのかも。利用に当たって更新等がほとんどないため注意が必要だが、
何らかの理由で外部サーバを利用しなくてはいけない場合、汎用的に利用可能なゲートウェイ
ソフトと言えよう。RPMも個別パッケージで存在。(RHEL5系)
個人的には文献を見る限り
単純にSSLのトンネル掘るだけとかなら、delegateとかの方が使いやすいと思う。
例えば、容量などの問題でGmailを利用したいが、ユーザ側のフロントではActiveMailを利用
しないといけない場合など
この場合も、Perdition自体のIMAP4S対応機能を利用して可能だろう。
(問題はActiveMailのマネージャーにパスワード管理などそういった機能が使えなくなる
ことだと思う。)
ちなみに CourierIMAPも同様にプロキシ動作を担えるような解説もあった。