アマゾンのロングテールは2度笑うの、コンサルティング会社の代表が書く、新しい社会でなにをすべきか
の本
会社のデスノート トヨタ、JAL、ヨーカ堂が、なぜ? | |
おすすめ平均 タイトルのインパクトもさることながら・・・ 珠玉の知的エンターテイメント 価格破壊の罠 経営者だけでは、もったいない 一般のビジネスマンにも理解しやすい良書。 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
内容は分析と、現状の確認から、今後うつべき施策に関しての提言を書いている。数字が多く出
てくるけど軽く流し読みでも内容はきちんと理解できると思う。それに、やっぱりコンサルティング
会社の出身だけあるなぁと思うのだけど、結論をはっきり書いてあるから認識しやすいせいもある
かもしれない。
さて、面白い表現が多いので転記。
狼がまだ来ない現象
自動車業界の爆発的増加に備えるに関して、どうするのかということで、それを恐れる現状を
揶揄してか。狼が来る、狼が来ると予測によって行動すると痛い目にあるとのことから。
回避策はシナリオプランニング、イノベーションのジレンマに関する研究の記載だという。
マクドナルドの同質化戦略に関して
コーヒーの質をうまく左右して、調整する。スターバックスと対比させながら記載。スターバックス
が新たに生み出した、アメリカンコーヒーとは異なる戦略に同質化して正面から競う場合に有効
な戦略だということだそうだ。
重サービス業
資本投下を武器とした、なかなか新興国が手を出せないサービス分野のことで、それ以外は、
年収が低い層にシフトしていってしまうことから。もとは、重工業の発想から。
それ以外に考えさせられた着眼点
下流マーケットの拡大で、売上が下がったからといって、下流マーケットに出ていいかよいか
の判断に関して。
面白かった重要表現
スーパーで売っているコシヒカリが高いなぁと思うけも知れないけど、実はコンビニのおにぎりの方がずっと
高い。スーパーで売っている高給コシヒカリの値段は5000円もするけど、セブンイレブンで110円でうって
いるおにぎりのコシヒカリの代金を数えると、10キロなら4万円ということになる。
(分とく山 総料理長野崎洋光さんの言葉より)
ー> これって気がつかないけれど、日用品の高給かによってわからなくなっているのかもし
れない。こういうコンビニの戦略ってうまいなぁと思い考えさせられた。
便利によって付加価値をつけるだけでなくて、価格を上げて販売するってことも面白い着眼点
なのだ。
より多くの人々に伝えるために、結論が同じならばより単純な説明を選ぶ このことは実は経
営コンサルタント業界の基本技術である。
ー>うまいなぁ。
引用文書として推薦あったもので、読んでおこう。
波乱の時代
暴走する資本主義
富の未来
消費需要予測 -1929―70年のアメリカ経済