« アルテミデのTizio | メイン | 箱根登山旅行のメモ。 »

OracleWeekEndセミナー 実践ストレージ管理(ASM)

         

Oracle Database ストレージ管理 Weekendセミナーに参加してきたので記録

そもそも
 WeekEndセミナーって?
  オラクルが平日以外で実施しているセミナーで、13時半とかから4時間くらいやる。
もともと10月末だったんだけど、なんだか延期になってしまって、3連休の初日という困ったときに
開催している。なかなか参加、難しいんじゃないのかな。

場所はオラクル本社のセミナールーム

内容は4本
 ストレージの話 60分
 ASMの概要説明 60分
 ASMの障害に対する内部説明 40分
 ASMのバックアップに関して 60分

詳細は以下に記載する。

         

詳細に関しては、以下に記載する。

参加者所感
 出席者層は40歳くらいまで出、あまり新入社員とかはいなさそう。
 女性の参加者も多かったりスーツの参加者もいたりして意外だった。多分、こういう管理してるのって
 中堅どころになるんだと思う

講師に関して
 原則、書籍の編集者が4人中3人出席して一人は、米国本社らしく今回は欠席
 こういうのは、製品評価部門の人が多いらしい。

書籍は、アスキーメディアワークスからでてる オラクル本。 この本5000円近くするんだなぁ、、、

Oracle 実践ストレージ管理ガイド Automatic Storage Managementを利用した堅牢なデータベース構築
Oracle 実践ストレージ管理ガイド Automatic Storage Managementを利用した堅牢なデータベース構築日本オラクル株式会社

おすすめ平均
starsデータベースのストレージ管理

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

講座内容

#############################################################################
ストレージ入門
 RAID,LVMなどの、ディスク周りの話から始まりASMにはあまりいかない基本的な部分から。
 なので、基本的な内容なので割愛。っていうか寝すぎだろうというくらい落ちてる人が多かった。
 ベーシックだからあんまり気にしていないのかもしれない。

#############################################################################
ASM概要
 ストレージの思想から
  昔はディスク容量が一杯だから、増やすなどがあったが、今はパフォーマンスを増やすための増設
などが増えている。 ->どう、活かすかが鍵になってきている。

 当然、商用ハイエンドストレージ製品であれば、機械的に対応している。そこでASMの目的ににもなるが
 ハイエンドのストレージではなく、一般的な製品+ASMを組み合わせることで、コスト削減と、手間を
 減らすことを目的としてASMを改定している。

それらの機能説明
 ASMインスタンスが介在することにより、ディスクの管理をやらせる。

 持つ機能
  ストライピング ここのディスクに割り振り性能を活かす。
  ミラーリング データを保護するため複数に冗長化させる
  リバランシング(動的に)障害時などに再度振り分けを実施し、カバーする。

 また、プラットフォーム差分を吸収することにより、管理方法の違いに関する手間を削減

 ASMは以下の管理を通じて実施される

   EnterpriseManager(WebGUI)
SQLPLusのコマンド(CUI)
   コマンドライン(CUI)
   11GR2から、ASMCA が付いた。(管理コンソール なんとなく画面はOUIに近い)

その後、ASM関連のトピックス

ASMに移行後の障害性などはどう変わるのか
 ->詳細が、次のセミナー項目で記載する。

ASMにおけるバックアップでは、どんなディスクグループ構成がよい?
 ->詳細は次のセミナーになるが、11GR2から、RMANなら、3つ、ストレージ機能なら4つに分けるのを
推奨していた。

 RMAN DATA,ACFS(ボリューム)、FRA(制御、アーカイブログ、REDOなど) の3つ
 ストレージ DATA,REDO,ARCH(アーカイブログ),ACFS

なお、オラクルデータファイルにおいて、RAWデバイスは今後デサポートの予定。また、ASMでもRAWをデ
サポートになっているので注意する。

最後に、ASMに移行する方法の説明などがあった。
 EMでも移行可能だそう。すごいなぁこれは。

############################################################################
ASMの耐障害性について

障害時はどのように動くのかを解説。

読み出し失敗時
 >該当ディスクをオフライン措置をする
 その後、動作確認がされると、自動でほか箇所に退避したデータを取り戻す処理を実施する。

書き込み失敗時
 >該当措置に再度書き込みを実施する。(ブロック修復処理)
 >だめと判断し、オフラインにして、別のディスクに退避処理をかける。

この中で面白い概念として
 ストレージグリットというのが出てきた。

ASMにおける、ストライピング、ミラーリングは筐体をまたいで実施できることから、安価なストレージを
複数つなげて、構成できる。 ->この際ハードウェアの制限(ベンダーなど)を超えることができる。

ASM自体の内部構造に関して
 REDO/UNDOのような構成を内部で持っておりこちらで、実行処理を各ディスクグループに対して実施させる

#############################################################################
ASMのバックアップについて

ここでは、コールドバックアップは幾多と紹介されていることから、ホットバックアップ(オンライン
バックアップというのが一般的だ。)における手法を紹介する。

ちなみに受講者の確認で、多かったのがストレージ機能によるバックアップらしい。確かに、これが
一番高速だし、使い勝手がいいのかも。次に多かったのはRMANだった。

1.IMP/EXP
2.ストレージ
3.RMAN
4.そのほかの解説

IMP/EXPから、解説 10G以降ならDataPumpを推奨していた。効率がいいらしい。
 11GR2からDATAPUMPレガシーモードもサポートするのでもっと使いやすくなるそう。

ストレージのはなしでは、で取るならREDOは分ける事が重要との説明があった。
 また、この方法がもっとも高速になるが、一貫性の問題もあり、Begin backupなどコマンドと組み合
わせての利用などの説明があった。

やはりオラクルなのでRMANの解説
 RMANの最大の特徴はASM.OSかを意識せずにとることができる。
 デメリットは取得速度。OS、アプリを介在するので、遅くなるでも、今は有効にするのを出したし便利に
  なっているから使わないことは無いですとの事。

 遅くなっている分のアプローチとして
   ディスク性能の最適化
    ASMによる利用など
   ストレージの有効活用
    処理の並列化
   データ量の減少
    高速増分バックアップ
    圧縮化

ほとんど、これらの機能はEEの機能なので、ちょっと残念だった。

そのほかの解説で
 DataGuardの解説があった。 これも、EE+オプションなんで、ちょっと使えないなぁ。

余談
 オラクルでディスクのIPOSなどの測定ができるテストスイートを出しているそう。
  Oracle ORION(オラクルオリオン) あんまり一般的には、しられていないかもしれないが、オラクル
環境の再現などを実現しており、導入前の性能測定、配分決定にぜひ利用をとの事だった。

今回も押してたけど、AmazonS3にバックアップを投げるというのは確かにありだな。ただ、クラウドの
インフラが怖くて、まだ3次目のデータとかになっちゃいそうだけど。

最後の公演者の方は、いろいろ解説もあって散見して見られたけど、有効な情報を詰めようという
意図が感じられて非常に面白かったです。


############################################################################
全体を通して、基本的には、最新かつEEの機能なんかの紹介が多くなってしまうのは、市場に
魅力的な製品やオプションを紹介する上で欠かせないのだろう。ただ、視点を変えて、これでも
ここまでできますよなんて講座のほうが、中小企業レベルではいいのかなぁと思ったりする。そ
もそもオラクル使う時点で、エンタープライズ用途だからかな。

最後に、懇親会、談話などがあり、なかなかオラクルってこういうのもするようになったんだなぁ
思った。
ユーザ間など、活発化をさせて取り組んでいこうとするのだろう。ただ参加者からすると一人で
来ている人もいて、なかなか参加はしづらいので難しそうだ。今後に期待します。
そうそう ビールなども出てたので、無料でも力の入れ具合を感じる。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.ostl.net/blog/mt-tb.cgi/504

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

About

2009年11月22日 19:57に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「アルテミデのTizio」です。

次の投稿は「箱根登山旅行のメモ。」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
MT3系