結婚式教会とは、
信者がなくミサを行わない教会で、主役を引き立てるための舞台装置としての
教会の建築構造関して、日本人ならではの価値観などを考えさせられる書籍
だった
日本における宗教観や、欧米志向のような考えが垣間見れて面白い洞察だと思
う。確かに幹線道路沿いに突如現れる、尖塔をもつ建物が異様に移らないのは
日本人が麻痺している証拠なのかもしれない。
また日本の商業主義とした、教会建築(妙にフラットで、ドレスを美しく見せる
ためだけの廊下など、構造上ちょっと間に合わせ?バックを取らず、バロックと
か混合など)の視点が独自で面白い。
そもそもウエディングビレッジって概念は言われてみれば変だなぁと思う。
ちなみに結婚情報誌に、教会のインデックスで廊下の長さと、会談での撮影が
可能かどうか書いてあるなんて知らなかったなぁ。結婚式に対する、豪華主義
など、世界から見た日本の結婚観など面白いと思う。
視点の切替で、世界は違って見えるものなのかもしれない。
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