これは自己啓発本ではなく、企業変革力を説くコッター教授の理論にものがたり要素を
踏まえた作品だった。
企業(ペンギン組織)が変わらなくてはいけない時にどうやってしていくのか、常に反対
者がいてもどういう対応をすすめて効果的な展開を行うのかが記述してある。
人も、企業もそうだけど、自己改革力がなければ存続はできない。チーズはどこに消えた
もそうだったけど、変わることができなければ、なにもないのだと思う。
巨像もおどるでIBMの再建について書いたガスナー元IBM社長も言っていたけれど、
IBMの再建はすべて実行にかかっており、犯人探しをやめ、車内の構造や制度、奇跡の一
発逆転を狙った長期プロジェクトも必要なくて、今が危急存亡のときという自覚であった。
という。
企業にはこの危機意識を高め、それを誘導して率いてくリーダシップ、リーダーグループ
が必要なのだ。痛切に感じられた。
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